食育について

肉や野菜、果物は体に良いと思って摂取するように努めていますが、空腹時血糖の値が高いといわれます。なぜでしょうか?

肉、野菜、豆製品、いも類、きのこ類、果物などの食品はどれも高タンパクで、食物繊維、ビタミンなどが豊富で生活習慣病予防に適したものです。しかし、空腹時高血糖が高値群の人たちもこれらの食品を多く摂取していました。日頃の調理法を調べた結果、肉料理には炒める、揚げる、野菜、いも類は炒める、煮物などが大多数で、油、糖分の摂取がどの程度かが問題となります。一般に、肉類の料理には乳製品、卵を使い、野菜、いも類、きのこ類を添えることも多く、同時に調理して食べられていたとも考えられます。また、果物は果糖が豊富に含まれているため、一時的に高血糖を示したかも知れません。調味料の使用や摂取量を一度見直してみましょう。

(阪口しげ子)

ペットボトルのジュース類をよく飲みますが、気をつけることはありますか?

清涼飲料水(炭酸飲料、コーラ、果汁飲料、コーヒー飲料など)の糖質濃度は約10%ですから、500mlのペットボトルの糖質は約50gとなります。3gのスティックシュガーで換算すると約16.6本となります。ボトルに示されている成分表(炭水化物:糖質)を見る習慣もつけると良いですね。かなり多くの糖質をとることになりますので、1日の飲水量に注意することと喉が渇いたときに一気飲みをしないで、水やお茶も飲みながら少しずつ飲みましょう。一気飲みをした場合、急に血糖値が上がり、急性の糖尿病のような状態になる(ペットボトル症候群)場合も報告されていますので注意しましょう。

(阪口しげ子)

ファストフード・コンビニエンスストアの利用が多いのですが問題はありますか?

調理済み食品は、いつでも場所を選ばず、空腹を満たすことができるという理由から幅広い層で利用が増大しています。毎日のように利用する人もいます。購入食品は1位パン、2位おにぎり、3位清涼飲料水、4位弁当で「食事・おやつ」としての利用が多いようです。最近は栄養価が表示されている食品もありますが、栄養の過不足に注意して、家庭でその過不足分を補うように気をつけましょう。ファストフード・コンビニエンスストア食品の問題点としては、①野菜の摂取不足、②食物繊維の不足、③エネルギーの過剰摂取、④(偏った食事を続けると)味覚障害などがいわれています。

(阪口しげ子)

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